育成シミュレーションゲーム

育成ゲームは、アクションゲームやシューティングゲームなどが人気を博した80年代前半は、存在自体がほとんどありませんでした。1996年に任天堂がゲームボーイ用ソフトとして発売したこのポケットモンスターは、当初は必ずしも注目されていたわけではなく、口コミで広まり、爆発的なヒットを記録して、今や日本で最も売れるソフトとなりました。一方、80年代後半にRPGというジャンルが人気を集め始めると、そのRPGに引っ張られるように、育成ゲームも徐々に知名度を上げていきました。育成ゲームとは、人物や生物、環境などの能力、状態などを向上させ、成長に導くことで、それらを変化、進化させていくことを主題としたゲームのことです。

一度流行は収束しましたが、2000年代に再び人気を集め、その需要の普遍性を見せつけることとなり、同時に育成ゲームの定番化に一役買うこととなったのです。そんな中、その風向きを変えたゲームがふたつあります。テレビゲームではありませんが、1996年にバンダイ(当時)が発売したこの携帯用ゲームが爆発的なブームを呼び、育成ゲームのブームをも呼び込みました。そのため、育成ゲームというと、通常はシミュレーションゲームの一種ということになります。

ポケモンは、厳密には育成ゲームというわけではありませんが、モンスターを育成するという観点から育成ゲームの派生に大きな影響を与えたのです。もうひとつは、「たまごっち」。ひとつは、「ポケットモンスター」シリーズ。

育成シミュレーションゲームという呼び方がよくされています。とはいえ、他の数ある人気 ジャンルと比較すると、あまり高い人気を集めるタイプのゲームではなく、比較的地味なジャ ンルでした。近年、フリーゲームを中心に育成ゲームが人気を博しています。 一時期だけかと思われていたブームですが、かなりの年数がたった今でもしっかりと人気が根付いているようです。


RPG

RPGは、ユーザーがキャラクターを操り冒険やバトルを行うゲームですが、そのバトルをこなしていくには、操作キャラクター及びそのパーティーキャラのレベルや能力を上げていく必要があります。その育成ゲームの中で、最も看板タイトルが多く、代表的なジャンルと言えるのが、人物育成ゲームです。よって、育成の目的がRPGとは異なります。

人物育成ゲームならではの楽しみ方が確立されているということですね。人物を育成するというこのゲームですが、RPGとは違い、その人物は自分を投影させるというタイプではないことが多く、ユーザーの分身=キャラクターという構図ではないゲームが多くなっています。人物育成ゲームは育成対象が人物という点が特徴で、ゲーム内の人間、あるいは人間と同じタイプの生物、キャラクターを育成するというのがゲーム内の主な目的となります。

1996年に発売された「ポケットモンスター」や「たまごっち」のブームもあり、90年代後半から育成ゲームは一気に飛躍し、定番ジャンルとなりました。その点において、人物育成ゲームの要素があると言えます。その点でも、ジャンルとしてRPGとははっきり一線を画していると言えます。

人物育成ゲームの場合は、そのゲーム内にある何らかの目的を果たすためにパラメーターや能力、レベルなどを上げて、向上させていくものが一般的です。ただ、人物育成ゲームには必ずしもバトルの要素があるわけではなく、冒険するとも限りません。人物育成ゲームは、RPGとかなり近い関係にあります。


相互リンク
ベッド ホテル



大きな魅力

自分がプロデュースしているアイドルが、全国でトップクラスとなるという目標が、大きな魅力となっているのです。アイドルを育てるというコンセプトはすぐに注目の的となり、アーケードゲームとしても異色のジャンルだったことから大きな話題性を生み、本作は「アイマス」の相性でネット世代を中心に人気を集め、瞬く間にヒット作となりました。よって、本作はアイドル育成ゲームということになります。

2007年にはXbox360に移植され、10万本のヒットを記録。このゲームは2005年にナムコ(当時)がアーケードゲームとして開発、稼動させたゲームです。そして、全国ランキングを実施することで競争意識を煽っている点も、大きな求心力となっています。

数ある人物育成ゲームの中で、近年特に人気を集めているのが、「THE IDOLM@STER(アイドルマスター)」シリーズです。2009年にはPSPにも移植され、それ以上のヒットを記録しました。本作はたくさんの女性キャラクター、すなわちアイドル候補生がおり、プレイヤーがどのキャラクターを育てるかという点で「楽しく迷う」ことができます。

「THE IDOLM@STER」は、数あるアイドル候補生の中から数人を選び、その候補生をプロデューサーとして育て、プロのアイドルとしてデ ビュー、そして人気者にしていくというゲームです。このゲームがここまで人気を集めた大きな要因は、キャラクターの多様性と、 全国ランキングの実施にあります。近年では家庭用ゲーム機に移植され、人気を博しています。 家庭用ゲーム機に移植されたことで、一般的にも有名になり、人気に拍車がかかったわけです。家庭用ゲーム機、というのは それだけの威力をもっているということになります。


アイドルを育成

「THE IDOLM@STER(アイドルマスター)」同様アイドルを育成するというコンセプトで、タイトルからもわかる通りこの作品を意識したものとなってはいますが、それは本作がモチーフとしている原作「らき☆すた」の作風にも大きく影響している部分です。そんな本作は、作品中で「オタク」のキャラクターを扱っており、それによって作中には様々な他のマンガ、アニメ、ゲームに関するパロディネタ、オマージュが散見されるため、「らき☆すた ネットアイドル・マイスター」もその一環として企画されたものと思われます。そして、タイトルの通りこの4人をアイドルにしていくということになりますが、本作ではアイドルはアイドルでも「ネットアイドル」としての育成を行い、そのための様々なミニゲーム、ブログの更新、トレーニング、レッスンなどをこなしていき、オーディションで勝ち抜いていくというゲームになっています。

肝心のゲーム内容ですが、「らき☆すた」の主要登場人物の泉こなた、柊かがみ、柊つかさ、高良みゆきの4人を育成していくというものとなっています。PSP用ソフトとして2009年12月23日に発売されたソフト「らき☆すた ネットアイドル・マイスター」も、育成ゲームのひとつです。

基本的にはキャラゲーと呼ばれる部類であり、アニメのゲーム作品なので、育成ゲームの中ではやや特異な作品と言えます。また、アルバイトなども行うなど、日常生活の確保も同時に進行していくという面もあり、ライフゲームの要素も少しだけあります。

「らき☆すた」は美水かがみ氏が2004年から連載しているマンガで、2007年には京都アニメーション制作でアニメ化され、大ブレイクした作品です。特に本作は、舞台となった鷲宮神社を中心に、「らき☆すた」による町おこしが大々的、長期的に行われていることで、近年のアニメとしては異例の知名度を誇るに到りました。


既に定着

既に定着したジャンルとなっている育成ゲームですが、その中の人物育成ゲームの元祖とも呼ばれているのが「プリンセスメーカー」です。その後、2005年の段階までにシリーズ9作品が発売されるなど、かなり息の長いシリーズとなり、人気を持続させています。本作の内容は、シリーズ作品ごとにシチュエーションこそ異なるものの、一貫して「娘を育てる」という点で一致しています。

プリンセスメーカーは1991年に第一作が発売され、そのプラットフォームとなったPC-9801の中では異色のヒット作となり、後にPCエンジンなどに移植されました。ファンタジー世界を舞台としており、ユーザーは父親、あるいは母親として娘を育て、その人生を補助していくという形となっています。

娘を育てるというコンセプトはそれまでのゲームにはほとんどなく、その点は後のシミュレーションゲーム、育成ゲームに大きな影響を与えています。 ちなみに、本作を開発したのは、あの「新世紀エヴァンゲリオン」を作ったメーカー、ガイナックスです。

エヴァのメガヒットの前は「ガイナックスはプリンセスメーカーを作ったところ」という印象がかなり強く、既にこの時点で先鋭的な作品作りをしていたことがわかります。育成方法も、既に「1」の時点でかなり確立されており、勉強、習いこと、アルバイトなど、人生において経験する事柄をゲーム内でも行わせるという、ファンタジーながらに身近に感じられる部分が多いことも、本作のヒットの要因と言えるでしょう。


卒業させる

卒業させるためには、主人公となる教師が生徒達を育成し、各パラメーターを上昇させ、イベントを消化する必要があり、この点においては、育成ゲームのみならず、後のいわゆる「ギャルゲー」のブームにも一役買っていると言えるでしょう。特に、大ヒット作「ときめきメモリアル」への影響は大きく、それは近年における「キミキス」、「アマガミ」等へと通じています。

プリンセスメーカーとほぼ同時期にリリースされ、育成ゲームの元祖といわれているゲームが「卒業」シリーズです。 このシリーズもかなり有名で人気が出てきています。 この卒業シリーズの第一弾は、1992年にPC-9801版のソフトとしてリリースされ、以降は様々なハードへ移植された後、PCエンジンをはじめ、家庭用ゲーム機にも移植されました。

93年には「誕生 ?debut?」がリリースされて話題を生み、以降も男子高校生を育成するバージ ョン、麻雀ソフト等が発売され、今のスピンオフブームにも影響を与えています。その後、この1作目の大ヒット を 受け、1994年には「卒業II ?Neo Generation?」、98年には「卒業III ?Wedding Bell?」、2005年には「卒業 ?Next Graduat ion?」、06年には「卒業 ?2nd Generation?」がリリースされています。 次々と関連したゲームが商品化されていますが、どれもヒットを続けているようです。また関連フィギュア等も発売され これらもネット販売でしっかりと収益をあげているそうです。

「卒業」シリーズの特徴は、シリーズ作品だけではなく、様々な派生作品を生んだ点でしょう。このゲームは、主 人公が女子高の教師となって、問題児を卒業まで導くというゲームになっています。 このシリーズもたちまち大人気となり、有名になりました。様々なエンディングも用意されているので 何度でも楽しめる設定になっているようです。




頻繁なリリース

2007年以降も頻繁なリリースが続き、人気イラストレーターの岸田メル氏を採用して以降はさらに注目度が増してきています。キャラクターの印象も強く、またイラストやキャラクターデザインも前面に出していることから、キャラものという印象をもたれがちなアトリエシリーズですが、育成面は非常に多彩で、ライト層とディープ層の両方から支持を集める、非常に珍しいシリーズ作品となっています。RPGの要素もあるなど、最近流行のシステムを有したゲームですが、バトルなどの要素はあくまでも副次的なもので、このゲームの主題は錬金術としての主人公の成長にあります。

本作が高い評価を得たことで、以降は「エリーのアトリエ ?ザールブルグの錬金術士2?」、「リリーのアトリエ ?ザールブルグの錬金術士3?」と、次々続編がリリースされていきました。よって、育成ゲームの範疇に入るのです。

近年、大ヒットを記録し続け、ガストの代表シリーズとなっている「アトリエ」シリーズも、育成ゲームのカ テゴリーに入ります。また、それに並行して、別ハードへの移植も積極的に行われており、1997年?2007年の10年間で、実に延べ 30作近いタイトルがリリースされています。育成ゲームは一発屋で終わると思われていたのですが、思った以上に流行っており、現在も まだ下火になる気配がありません。

アトリエシリーズは、1997年にリリースされた「マリーのアトリエ ?ザールブルグの錬金術士?」が第一作となります。このアトリエシリーズは、主 人公が錬金術士という点ですべての作品が共通しており、その錬金術を用いて様々な目的を達成していくシミュレーションゲームとなっています。 多種多様なゲームを覚えるだけで、自分にあったのもを探せますよ。